『ハーブ&ドロシー』(→クリック!)佐々木芽生監督。
ニューヨーク滞在中にお目にかかることができた。
ご縁は、to make a long story short,
「ブランドを生きる達人」藤村滋弘氏(元FM802、現802MediaWoks)
のとりもってくださったご縁だ。
藤村氏が東京に出張された折、お会いしたとき、『ハーブ&ドロシー』の
話題になり、ぼくは正直、知らなかった。しかし「動けば、儲かる!」
「動の力」(『共感企業』でも触れている。p.154)を信じるぼくとしては、
「知らないことは動いてみる」指針にしているので、是非、佐々木監督を
紹介してほしい、ニューヨークでお目にかかりたい、と藤村さんに
お願いしたのだった。
藤村さん、早速動いて下さり(彼も『動の力』を理解している人だ)、
佐々木監督からオッケーが出て、ニューヨークでの面談が実現した。
厚かましくも初対面なのに夕食をご一緒にいかがでしょう? とお誘い
してしまったのだが、佐々木監督、これにもこころよくオッケー戴いた。
もちろん、藤村さんに教えて戴いた数日後には、時間を見つけて
渋谷のイメージフォーラムに『ハーブ&ドロシー』を観に行った。
感銘を受けた。その時の様子は、以前このブログに書いた通りだ。
ニューヨークでは、啓三と一緒にお会いした。
映画の舞台となったマンハッタンで、そして映画を製作した当の監督ご自身と
お会いするなんていう、贅沢極まりない光栄だった。
資金集めのこと、ハーブとドロシーのこと、プライベートなこと、などなど、
話題は尽きず、楽しいディナーだった。
撮影に4年かかっている。これでもドキュメンタリー映画としてはコンパクトな
ほうとのこと。
一作品に4年。いいね!
いいけど、資金面が大変だということは、素人のぼくでもわかる。
とにかく、映画会社や配給会社などの大組織がバックにいないのだから。
だからこそ、すごいし、だからこそ、素晴らしい。
翌日から日本へ行く佐々木監督のために、「ペットボトルの水を、スーツケースに
しのばせていくといいですよ」とアドバイスさしあげた。東京からペットボトルの水が
消えてしまっていることを知っていたからだ(本当に水がなかったらしく、
あとで感謝された)。
そして数日後の先週7日、また東京でお会いした。
今度は日本での配給のプロデューサーの上坂真人氏(m’s company)と一緒に。
上坂氏はキャリアの中で朝日新聞、日経BPなどのメディアにずっとおられた人。
だからこそ、現在のメディアのかかえる問題には鋭く本質を突く意見をお持ちで、
大いに共鳴し合った。
日本における本の出版流通に関する「おかしな問題」は、映画に関しても
同じにおいと同じ構造をしていて、だからこそ、『ハーブ&ドロシー』は
独自路線を貫くと。
納得だし、大賛成だ。
ぼくは上坂氏との話で、JOYWOWのメディア戦略に確信を深めた。
今後、『ハーブ&ドロシー』はどんどん自主上映会を進めて行くとのこと。
たとえば、奈良のNPOは、『ハーブ&ドロシー』を使って、「アートな街、奈良」
プロモーションをしかけていくという。
このブログを見た人の中で、自主上映会をしてみたい、という方、ぼくにご連絡
ください(もちろん、ぼくはこれをビジネスにしようと思っていません。
あくまで、『つなぐ』だけです。念のため)。
JOYWOW事務局(wow*joywow.jp *=@)にご連絡ください。
ハーブ&ドロシーのコレクションは、全米50の州に50作品ずつコレクションされていて、
収蔵した美術館は3年以内に「ヴォーゲルコレクション展」を開催することになっている。
この50×50プロジェクトを追ったドキュメンタリーも、既に撮影が始まっていて、
佐々木監督によると、年内には撮影を終了したいとの由。
ほか、くじらをテーマにした作品も動き始めていて、こちらも楽しみだ。