The first practice is to ask what needs to be done. Note that
the question is not “What do I want to do?”
まず第一の問いは、「なされるべきは何か」。
「何をやりたいか」では
ないことに注意してほしい。
The Effective Executive (p.XII)『経営者の条件』より 翻訳は阪本
ちなみに、「なされるべきこと」と「なすべきこと」も違います。
なされるべきこと=成果
なすべきこと=成果を出すためにする行動
です。この二つを混同することが多いですが、分けて考える習慣をつけ
ましょう。上記の「成果を出すためにする行動」は「仕事」と言い換え
ても構いません。つまり、仕事と成果を分けて考える、ということです。
これはビジネスチャンスの発見につながります。
たとえば、アマゾン。自社の仕事を「オンライン書店」としてはいま
せんね。顧客の立場から見たアマゾンの「効用(成果)」は、「購買す
るための検索結果をワンクリックで提供」です。創業者のジェフ・ベゾ
スは電子書籍ストアのキンドルを開発するにあたり「書店」の延長で、
「本は何でできているか」を徹底的に調査し、「本のにおい」を電子的
に再現できないかと検討したそうですが、これは、自らの仕事と成果を
混同してしまった例だと思います。読者がキンドルに求めるものは、デ
ジタルならではの検索性とクロス・メディア(映像とテキスト、音楽の
ごたまぜ)です。
こう考えると、ビジネスチャンスは、世の中にまだまだいっぱい転がっ
ています。
*JOYWOWメルマガ 2010年9月1日発行・第104号より転載