ビジネスはすべて、アイデアの創造と伝達だ。
考えてみれば、人の営みもすべて同じ。
疫病の感染すら、アイデアの感染と置き換えられる。
昨日話題にした「花粉症」の「大ヒット」は、「花粉症というアイデア」
が2,500万人の日本人に感染しまくったととらえていい。
多くの感染症と同じく、2,500万人の日本人は、「好き好んで」感染したわけではないが、
「自分は花粉症だ」という「自己認識」が、感染しつづけている理由ではないか。
だとすると、「自分は花粉症だったが、治った!」と「思い込む」ことで、治る
んじゃないか?
実のところ、昨日、サミーから感染した花粉症、ひどかったのだけど、必死で
「花粉症は治った」と思い続けていたら、あら不思議、今朝治ってしまったの
である。
思いのコピーが現実になる。
花粉症でお悩みのあなた、是非、お試しあれ。
話は変わるけど・・・
博多名物のめんたいこが売れなくなってきているそうだ。
「めんたいこ」というアイデアが寿命を終えようとしていることになる。
同じく、「アイデアが寿命を終えようとしていたけど、復活した事例」を見てみよう。
「移動手段としてのバイク」というアイデアは寿命を終えようとしている。
国産4社(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ)のバイク販売量は
1982年をピークに25年間、右肩下がりっぱなしだ。
そんな中、ハーレーダビッドソンは右肩上がりで成長しつづけている。
なぜか。
「バイクというアイデアの再定義」をした。
「イケてるパパのライフスタイルとしてのハーレー」を
提案し、いまや「イケてるパパ」文化として根付かせたのだ。
だとすると、「めんたいこというアイデアの再定義」をすることで、
めんたいこも息を吹き返すのかもしれない。
製造業にはいまだに組織の遺伝子として、「問題解決が最優先」
というアイデアに強く感染している。
しかしながら、ビジネスサーフィンの環境では、すべてのビジネスにとって
必要なのは、問題解決ではなく機会の発見と活用だ。
だとすると、めんたいこにとって何が機会か。
これまでと違う提供形態を発明することや、「食べ方」を新しく提案することで、
可能性はあると思う。
めんたいこ、がんばれ!(ちなみにぼくは食べないんだけど(笑))