「こうすれば、こうなる」
というのはニュートン力学である。
りんごを手放したら、落ちる。
工場がメインの経済では、有効だった。
製品品質を磨くには、
こうすれば、こうなる
ことを追究する必要があった。
しかしデジタル化され、人やモノがつながりっぱなしになった
現代では、もはやニュートン力学は限定的な効力しか発揮できなくなった。
「こうしても、こうならない」
開発者の岡山耕二郎さん(おかちゃん)は戦略的にPR(広報)を
打ち出す名人だが、そのおかちゃんをして
「ここまで広がるとはわからなかった」
と言わしめている。
ねこずかんの広がりは人知の及ぶものではなかった。
海外のロケットニュースにも取り上げられたり、それはそれはすごい増殖をした。
朝日新聞デジタル2017年3月22日付記事で「妖怪ハンコ」が取り上げられた(→)。
妖怪ですよ妖怪(笑)。おかちゃんはマイクロインタレストを満たす
フォーカス・マーケティングの達人だ。
話を元に戻そう。
世の中、
「こうしても、こうならない」「わからない」
のである。
しかるに、ビジネスの世界は、「理論」が大手を振っている。
「こうすれば、こうなりますよ」
「こうすれば、儲かりますよ」
「稼ぐための15の方法」
なんていうのはニュートン力学であり、限定的な効果しか望めない。
ではどうすればいいか。
読まなくていいのである(笑)。
こうしても、どうなるかわからない。
これが正解なのだ。
これでいいのだ。
写真は創業の地。
会社員時代、ここの二階に部屋を借り、Palmtreeと称して複業していた。
クソ暑い真夏、『パーミションマーケティング』を翻訳したのもこの狭い部屋だ。
それがどうなれば翌年NYへ渡り、起業し、911テロにあい、
代官山、学芸大へ、葉山へと移り、17年後また大阪へ本社を移すよう
になるのか因果関係なんてつかめない。