「ご近所経済」・・・小さい経済と呼び変えてもいいけど・・・

に戻りつつある。

個人と個人がSNSやリアルやらでハイパーリンクし合い、24時間つながりっぱなしに

なった結果、世界は広がるどころか、逆に狭く、小さくなった。

新聞の一面見出しは以前から「オレの生活のどこにどう関係あんの?」というものだった

が、今後ますますそうなる。

東芝が上場どーのこーのなんて言われても、カンケーないよと思う。

以前の「大きな経済」だったら、何がどうしてどうなって、よくわからない

複雑な事象のリンクで、バタフライ効果とでもいいますか、なんかしらないけど

オイラの生活に関係した。じわじわと。

しかしいまは、まじで、東芝がどうなるよりも、今日これから試験に

向かう一睡もせずがんばって勉強した仲間のことを応援するほうにエネルギー

を使いたい(これ、MAIDO-international仲間の実話である)。

職場の同僚の子どもさんが入院したと聞けば、新聞見出しより

そっちにアテンションが集中する。

個人はみんな、複数のエコシステムに所属していて、その中で役割を

持っていて、さらにエコシステムが小さなクラスタ(かたまり)に

分かれて。

エコシステムの強みは、商品コピーさえ怖くないことだ。

以前の経済であれば、商品(モノやサービス)とお金の交換で、終わり。

これを線型(リニア)経済と呼ぶ。

だから、ヒットした商品が出れば、特にネットショップはコピーして

ネーミングも似せて、売ろうという輩が出てくる。

しかし、これからはエコシステムをつくって、その中で関係者みんなを

巻き込み「自分ごと」にしてしまえば、「共犯者」になる。

商品とお金の交換にとどまらない共感、喜び、感動、ワクワク、楽しさ

がぐるぐる循環する場になる。

非線型(ノン・リニア)経済だ。

単なるコピー商品はモノとして倉庫に眠るだけだが、

循環のエコシステムに置かれた商品は、個人と個人にハイパーリンクされる。

接続のノードになる。

そして「共感、喜び、感動、ワクワク、楽しさ」を身にまとっている。

コピーされても、怖くないのである。

これも実話をベースに書いているけど、時期が来たら、

あらためて実名あげて、書きますね。

『大学』に「徳は本(もと)なり、財は末なり」とある。

徳はこのご近所経済における信用だ。

個人の役割、強み、エコシステムに何で貢献できるのか、というやつ。

いい時代になったね。

貨幣のなくなった未来世界を描いた先駆的作品。コリイ・ドクトロウはすごい