夏のスーツのズボンが履けることを確認し、ひと仕事終えた気分である。
ステイホーム期間にじっくり蓄えた栄養のおかげでなかなかの腹回りになってる。
さて、忘れたらあかんのは「何も終わってない」ということ。
始まっただけで、終わってない。
だから「明けましておめでとう」的なことを言って騒いでたらあかんで。
地球にとって人類が
「できればいなくなってほしいウィルス」
という位置、変わってない。
地球の人類に対する好感度が上がったわけではまったくない。
放たれた刺客(新型コロナウィルス)こそが
地球にとって人類やっつけるためのワクチンであり、
これからもやっつけるための刺客は手を変え品を変え投入し続けられる。
ではどうすればいいかというと、「抽象的思考」をするのだ。
話は変わるが、実は変わってないのだが、老舗ブランドが何をしてきたかというと
「変化」だ。
変化は何のためにやってきたかというと時間の試練に耐えるため。
ブランド的思考とは、時間軸を思考の中に入れること。
たとえば大組織の好物「中期経営計画」は
一見「中期」「計画」という「時間軸」が入っている。
しかし本質は計画を作る人の上司の「希望」と「忖度(そんたく)」
を形にしただけであり、時制は「現在」である。
だって上司って「現在」の人であり、明日も上司かどうかわからない。
その上司の上司も明日はどうなるかわからない。
つまり、「現在」に立って作った仮想未来が中期経営計画であり、
「希望」でしかなく「忖度」を上手に言語化しただけの話、
つまり「具体」なのだ。「抽象」ではない。
中期経営計画は具体でしかなく、使えない。
「んなもん、明日はどーなるかわかんないのに、計画なんてやってられっか!」
というのが正しい。
では何をするかというと、ビジョンや哲学、世界観を言語化し、
「それをものさしとして現場で判断せよ」。
つまり、「ビジョン・哲学・世界観」という抽象を使って、
現場判断=具体を選択しなさい。
選択の基準を抽象にするのだ。
商売に抽象を入れると何が変わるか。
「育成」という営みが入る。つまり時間軸が入る。
・顧客と一緒に育つ
・顧客を育てる
・部下を育てる
・自分を育てる
・会社を育てる
・ブランドを育てる
・コミュニティを育てる
・地域を育てる
歌舞伎や能がなぜいままで残ったか。歌舞伎400年、能650年。
時間軸があるからだ。
歌舞伎を観るとき、観客は「イマココ」の舞台とともに、
過去の歴史を観る。そして未来を観る。
「やがてこの役者は九代目***を襲名するんだなあ」と。
時間軸を、思考に入れよう。
真のオリジナル思考は、時間軸で決まる。