ちょうどこの4月で、旭化成を卒業し、ニューヨークへ渡って独立起業してから丸25年になる。

四半世紀。26年目に突入だ。

「独立起業」といえば聞こえはいいが、要するに「究極の私立」(笑)

小学校、中学校は尼崎市立、つまり公立、高校は大阪教育大学附属池田、大学は阪大なので、ともに国立。就職は旭化成、ここで初めて私立に入った。

そしていま、小さなちいさな資本、人員の会社をやってる。究極の私立。

なんで25年もやってこれたのか、わからない。

コネがあるわけではない。

どこかのみんながひれ伏すブランド企業出身というわけではない(リッツ・カールトンとか、ディズニーとかマッキンゼー・アンド・カンパニーとかね)。

成り上がったとか、成功したとかいう思いは微塵もない。

ただ一言。

生き残ってる。

唯一、「生き残れた」理由って何だろうって考えたら、それは、「根拠のない思い込みパワーが強い」しか、浮かばない。

人は何かをやるとき、「できる根拠」を探しがちだ。

でも、ぼくは思う。これまでも思ってきた。

「根拠は、過去」

そう、過去でしかない。

「あれができた」「これができた」というのは、過去のどっかの時点で、何かの条件が揃って、結果、「できた」だけであり、いまのこの瞬間も同じようにできるとは限らない。

同様に、「できるかどうかわからない」というのは当たり前であり、なぜなら「まだやってないから」(笑)

やってみて、うまくいくか、うまくいかないか、2つに一つだ。

右選んで「あ。違った」ってんなら、「左」に行けばいいわけで。

「以前右行ってうまくいったのに、今度はうまくいかなかった」なんてのはしょっちゅうだ。

瞬間は常に移動しているんだから。

ここんとこ、ちょっと疲れてたのね。

疲れると、守りに入る。

それって、元気出ない。

今朝、木原さんがお亡くなりになったというニュース知った。

矢沢えーちゃん『成り上がり』久しぶりにページ開いた。

キャロルでデビューする前。横浜で夢追いかけてた熱い時。木原さんもメンバーにいた。

オレは星をつかみたい

横浜西口の「パレス」。

一曲でいいから演らせてください

頼み込んで。

客も店もぶっ飛ばす演奏した。

マネージャーがすっ飛んできて

25万、来月出て!」

「いまのレギュラーは?」

「馘、クビにする。前払いしてもいい。メ、メ、メシ付き」

入ってるバンドのドラム引っこ抜いて。

オレは、おまえらとは、夢が違うんだ。

ここ読み返したとき、何かがぼくの中でスパークした。

よっしゃ。またイチからやってやろうじゃないの。

根拠? ないよ。でも根拠なんてのは、過去。

バリバリやる気が湧いてきた。

そしていま、エーちゃん流しながら、これ書いてます。

第二の創業やね。