(昨日のつづき)
ひきつづき「学び合い」について。
授業見学の夜も、坂内先生、古田先生は特別に時間を割いてくださって、
ぼくたち(Z会寺西さん、瀬戸さん)とじっくり話し合った。
「幼稚園、小学校、で学び合いはどう変わるんでしょうね」
とのぼくの質問に、この春まで中学校の先生だった古田先生は
「(幼稚園と小学校という)区分をする必要、ないんじゃないですか」。
これには衝撃を受けた。幼稚園⇒小学校という階段すら、「動かし得る」
のだ。確かに大人たちが勝手に作った階段だよね。
「子どもたちが(学び合いで)話し合っている時、声の大きな
児童の意見が通ったりすることはないですか」
ぼくはこの質問をしながら、ビジネスの現場を思い出していた。
ビジネスの現場では、ややもすると「声の大きな人の意見」
が通る。「サル山のボス」の意見も通る。
これには坂内先生がこう返した。
「声の大きさは関係ないですね」
比喩的に「声の大きさ」と言ったことが伝わらなかったのかな、と
思い、「何となく影響力の強そうな人っているじゃないですか」
と補足したが坂内先生はきちんと理解しておられ、
「最初はつられるというか、惹かれることもあります。しかし、
時間が経つうちに、何が本物かどうかはおのずと子どもたちも
理解します。だから、声が大きいとか、そういう要因が影響することは
ありません」
おおおおお! 大人より子どものほうが優秀じゃん!
坂内先生は、
人ってどうあるべきか
人とどう関わるべきなのか
大人ってどうあるべきか
どう生きていくべきか
つまり「人としてのあり方」を徹底的に、毎日、
3年生相手に話すとのことだ。
企業で、毎日、「あり方」について語っている組織は
あるだろうか。
ビジネスパースンの教育について関わっているぼくとしては、
本当に深い部分で考えるきっかけを戴いた。
坂内先生、古田先生、そしてご縁を作って戴いたZ会寺西さん、
瀬戸さんに感謝。