『パーミションマーケティング』(→)を翻訳した1999年、
パーミション・マーケティングを実行する場所は、
ネット上に限っていうならメールとウェブだけだった。
いや。
問題は場所ではないね。
一番肝心なことは次の2点だ。
1. 企業と生活者・顧客の立ち位置が逆転している
2. だから、企業からボールを投げる従来のマス・コミュニケーションの
マインドセットはあらためなければならない
の2点が、それから10年以上、全く変わらなかった。
How manyの論理が変わらなかったわけだ。
「パーミション」をもらっているからいいとばかり、土足的に
売り込みのメールを送りつけてきたり、新ブランドのマーケティング
を考える際、「どれだけ広範囲にリーチできるか」が依然として議題
だったり(間違いだ)!
ぼくが提唱した、生活者・顧客が参加するお祭り型市場がリアルに出現して
も(たとえばレシピサイトのクックパッド(→))、本質は置き去りにされた
ままだった。その本質というのは、
「いまやビジネスとはマーケティングであり、マーケティングはビジネスそのもの
である」「マーケティングがすべて」
Everything is marketing, marketing is everything.
という、『パーミション・マーケティングの未来』(翔泳社、2000年)
あとがきで投げかけたメッセージそのものだ。
そして2012年。ネットが生活インフラとなり、スマホやタブレット端末の
おかげで、情報が、世界が、生活者の指先へと、リアルな実感を伴って
やってきた。いまこそ、マーケティングのギアチェンジをする必要がある。
だからこそ、10月に上梓する新刊
『「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。』(日本実業出版社)
で、新しい時代の、新しいマーケティングについて、書いた。
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