現場の人がくりかえしやっていることがそのままブランド(→クリック!)。
繰り返しやることで、道ができる。
人やけものがくりかえし通ることで道ができるように。
やがて道が土壌になる。
そして、この道が、ブランドの時間資産。
ブランド創造の第一歩で、企業サイドが
「かくありたい」というブランド価値を設定する。
しかし、それはあくまで自画像に過ぎない。
顧客の目に映るものとは違う。
顧客が見ているのは「道」であり、
「くりかえしやっていること」だ。
この差をブランド・ギャップという。
では、このギャップを埋めるのは何か。
これこそが、コミュニケーションの最優先目的である。
企業と顧客コミュニケーションを実行するのは、
あるときは営業マン、
あるときは商品そのもの。
広告ではない。
そう、この意味で、従来のマス広告の役割は終わったと言っていい。
ただ、人の場合と同じく、
「欲しいもの」と「必要なもの」は必ずしも同じではない。
「欲しいもの」がブランド自画像だとすれば、
顧客が道に見ているものは「必要なもの」かもしれない。
顧客コミュニケーションを通じて、「必要なもの」に
気づく、というのも、コミュニケーションの重要な目的だ。
ともあれ、企業(個人商店でも、人でも)のブランド活動とは、
道を歩くことなのである。