Seth Godin(→)が指摘するように、デジタル時代において
「稀少性」は「つながり」「リーダーシップ」「信頼」に付帯するものになった。
かつては「モノ」や「天然資源」「お金」だった。
しかし、いまやリンクエコノミー(Sethの言葉でいえば、connection economy)
であり、人と人とのつながりこそが稀少で、価値ある。
FacebookなどのSNSが広がるのは、「人とのつながり」に手応え感じることが
できるからだ。
3.11で津波被害にあった臼澤良一さん(→)の言葉。
「もう、モノとか、そんなものじゃない。人とのつながり、これが一番だって、
本当に思い知らされた。前はモノや車がステータスだと思ってた。
でも、多くの人が苦しんでるのを見たとき、人とのつながりは努力したって
お金じゃ買えないんだって思った。
3月11日の津波で、価値観が全く変わっちまった。」
ビジネスモデルを考える際にも、「Scarcity(稀少性)の上に立っているか?」
という問いはとても重要だと思う。
経済は、稀少性の上に成立しているからである。