umie(→)に行ってみた。オープンして二日目。

一回行けばそれでいい、というのがぼくの結論だ。

ありきたりのスペース設計。真ん中を吹き抜けにして回廊を作る。

これは1984年映画『ターミネーター』で既に「よくある郊外型商業施設」描写に使われて

いた。

ありきたりのテナント。

たとえば、水平線が限りなく低い外人ブランドたち・・・ZARA、h&m、OLD NAVY・・・。

ありきたりの顧客とのリンク方法・・・ウミエメンバーズカード

ありきたりのトイレ。

ありきたり、ありきたり、ありきり!

企画していて、楽しかったのだろうか?

既視感、デジャブ、確認ばかり!

貧しい企画にすっごく疲れて、歩いて元町へ帰ろうとして、出会ったのが、

Hotel LA SUITE KOBE(→)

ここは素晴らしい。

どこが素晴らしいかというと、ホテル全体のたたずまいや、スタッフのたたずまいだ。

ワインが豊富。文化発信しようとする姿勢。最高のくつろぎを、リーズナブルな価格で。

いま、ラグジュアリーホテルやその他のいわゆるホテル業界全体が忘れてしまっている

コア・コンセプトを、しっかり失わず、守っている。

目には見えない「たたずまい」というものを大事にしているその姿勢!

それこそが、重要なんだ。

ウミエで落ちた気分を持ち直し、さらに歩いていくと、またもやいい出会いがあった。

乙仲通り(→)である。昭和なオフィスビルを若い人たちがショップとして使っていて、

アジアン雑貨やら、アパレルやら。とってもいい!

ここには発見の喜びがある!

成熟した消費社会(うわー! ありきたりな表現!)では、

人は安いものを一杯買いたいわけではない。

発見する楽しみが欲しいのだ。

その発見する楽しみをくれる乙仲通りのようなプレースは、きっとこれから繁盛していく

のだろうなあ。ネットで何でも買える、1000円でTシャツ4枚買えたりするスーパーデフレな

ブランドがひしめきあっている現在だからこそ。

『HOPE! 2 LOVE』ではなちゃんが店長をつとめるハーブショップ、乙仲通りの

海岸通りにある古いビルにある設定が、浮かんだ。