どんな商売でもスタンドアローンでやっていけない時代だ。

スタンドアローンとは、ネットワークにつながっていないパソコンのことを指す。

ウィンドウズXPのサポートが明日終了するが、極めて示唆的だ。

XPは常時接続していない、スタンドアローンで使われることもあったから。

しかしそれも、もう、終わり。

パソコンであれ、ケータイであれ、タブレットであれ、スマートフォンであれ、

常時接続は当たり前になった。

だからIOT(モノのインターネット)なんぞという

意味不明な言葉がうろちょろするようになった。

一つの社(店)だけではなく、ビジョンを共有する

周囲の仲間と目には見えないアメーバ状の「エリア」を作る。

これをぼくは社会経済エコシステムと呼んでいる。

たとえばiPhoneですら、Apple一社では現在のような魅力を

作り出せていない。

iPhoneの魅力はいまやアプリだ。

画面上にある小さな四角いアプリ。

アプリ開発の無数の会社たちとAppleはいまや

一つの社会経済エコシステムにいる。

そう、グレートバリアリーフに生息する

さまざまな生物のようなイメージ。

思えば、商店街というシステムも、本質はこの

エリアとしての社会経済エコシステムだった。

ところがエリア全体が時代に置いていかれたため、

顧客から見向きもされなくなってしまったのである。

下請けを叩いてたたいて、たたきまくるビジネスモデルがある。

長くないだろう。

小売りがやっているビジネスエリアに土足で入り込む

ビジネスモデルがある。

たとえば、ビールをネットで販売し始めたジャングルのように。

長くないだろう。

究極、人は人によってしか、癒されない。

そう、買い物はエンタティメントであり、

エンタティメントの本質は癒しなのだ。

だからこそ、そこに、人ががんばっている店の

チャンスが転がっている。

鍵は、グレートバリアリーフと、

癒しだ。

台湾で出会った古書店主

台湾で出会った古書店主