納税したついで、窓口テラー(女性)に聞いた。
「インターネットの法人サービス**を利用してい
ます。その件で相談したいのですが」
テラーではわからないことを経験で知っている。
彼女はしばらくお待ちくださいと人を探しに行った。
やがて来た人に
「法人サービス**を利用しているのですが
いま話題のインターネット・エクスプローラーの・・・」
ぼくはここでピン!と来てくれると思っていた。
彼女は「?」な顔をしている。
「ほら、インターネット・エクスプローラーの脆弱性について・・・」
ぼくは「ぜいじゃくせい」を発音するのがメンドーだったし(笑)、
そこまで言わなくてもこれほど話題になっているのだから
銀行としても「ガイドライン」みたいなものが速攻で現場へ
下りてきていると思い込んでいた。
彼女は「ああ」と言ったが実はわからないまま「ああ」と
言ったのだということくらいわかる。
「しばらくお待ちください」
やがて10分経った。
近所の商店主が大量の小銭を持ち込んで、カウンターで
渡している。
その「大量のコイン運搬」にはのべ5人もの行員が
出たり入ったりして取り組んでいる。
ぼくがいる支店は窓口が10個もあるそこそこの規模、
大阪市北区では大きめの支店だ。
その支店が、
大量のコインを運ぶのには5人の行員を
世界的に話題になっているインターネット・エクスプローラーへの対応には
何もしていない事実がわかった。
そもそもこのメガバンク、インターネットサービスを利用するには
神経症的に細かいルールを顧客へ課している。
ウィンドウズでなければダメで、しかもウィンドウズ8.1に対応したのは
最近(2ヶ月前くらい)になってようやくである。
ブラウザをインターネット・エクスプローラーに指定している。
どないしたらええねん?
そっか、大阪では「インターネット・エクスプローラーの脆弱性」は
関係ないのかもしれない。あれは外国の話なんや。
そう思い、ぼくは近々メインバンクを変えてしまうことにした。
15分待って、時間がないのでと断って、ぼくは店を出た。