プライシングは一番わかりやすいブランド価値の「宣言」だ。
松竹梅のどれで、うち(ブランド)はいくのか。
目で見て、お客さんは、すぐに判断できる。
このうち、梅は一番難しい戦略だ。
だっていまどき、安くてそこそこいいものなんて、世の中にあふれてる。
ところが商売人には「安くないと売れないのではないか」というメンタルブロックが
ある。
違う。
いくら安くたって、要らないものは要らないのだ。
服にしても、ランチにしても、食事にしても、家具にしても、
何にしても、
「安くてそこそこ」
はすぐ手に入る。ワインだってコンビニ行けば500円で手に入る。
そして、低価格戦略は、お金持ちしかできない戦略なのである。
ユニクロにせよ、IKEAにせよ、キャッシュを潤沢に持っている。
たとえばIKEAは売り上げの最低12%をキャッシュで保有することを
ルールにしている。これによって、タイミング逃すことなく、
土地建物を自社で建設することができるし、地球規模の資材調達を
可能にしている。
では、松でいくのか。
もちろん、それもありだ。
ただ、松の生活を実際にしたことがない人が松の顧客に訴求できるかと
いうと、それは難しいかも。
一番難しいのは竹戦略で、でもいま、一番必要だと思う。
世の中、竹の人が大半だ。ふつうの人が、ふつうに買い物して、
生活している。
ある商店街のコロッケ屋さんは一個70円のコロッケ売って、
マンション買った。億は下らない豪邸である。
ここが、とても大事なヒントだと思う。