神戸の高校生が新型インフルエンザに罹患していることがわかり、

海外渡航もないのに、と、みんな戸惑っているが、

ぼくの仮説を話してみるね。

あらかじめ言っておくけど、これには医学的根拠は全くないよ。

新型インフルエンザのウィルスは、実は、人間が体内で内製している

・・・っていうの、アリ?

もちろん、無意識だし、人間が意図的に製造しているわけはなく、

逆で、ウィルスが人間を利用している、という図式。

人間にとっては「困ったこと」だが、ウィルスにとっては「人間は

ゲノム増殖のための培養器」で、かつ、培養器であるからには

居心地の良い場所が望ましい。

そのために必要なのは遺伝子的多様性、あるいは、

遺伝子的柔軟さである。

そこで、ティーンエージャーは最適で、老人は生物が

生きるにはつらい。しかし、日本人は遺伝子的にモノ(mono)、

だから、日本人より、むしろ、多様な人種が混じり合っている(poly)アメリカ

合衆国は環境としてとても望ましい。

人間の持っているある種の「何か」がウィルスを自己増殖させる。

となると、いわゆる「水際対策」は全く無意味であり、

ではどうすればいいかというと、

いわゆる人智の及ぶところではないから、

自然の回復力にゆだねる。

生物多様性が自然界の健康度をはかるものさしだとすると、

ウィルスがいることも、ひょっとすると、いろいろ言われつつも、まだ

地球が健康な証拠なのかもしれない。

昆虫も、「益虫」「害虫」の区別はあくまで人間側の見方であり、

顔をアップで見ると、「害虫」は草食だからやさしく、「益虫」は肉食だから

憎々しい表情だ。

今回のインフルエンザ事件は、「人間のコントロールの限界」を思い知る、

「唯脳論」への警告、と考えられないだろうか。