ベトナム、ホーチミンへ行ってきた。
きっかけは、MAIDOの何かの宴会で盛り上がって
行く!
となった「らしい」のだがよくわからん。
そういうことはかなり多くて、あとになって
「なんで行くことになったんやろ・・・」
とアタマ抱えるイベントは多い。
ともあれ、ホーチミンへ行った。
事前の知識は皆無である。
行って驚いた。
若いのだ。
エネルギーに満ちている。
朝から晩までオートバイで走り回っている。
それで疲れない。
まさに日本の高度経済成長期。
人口が8900万人、うち5割以上が30歳未満という。
日本のサイバーエージェントを辞めてホーチミンで
ピザ屋を始めた Pizza4P’s(→) 高杉早苗さんと
お会いした。
ピザ屋開店までの経緯はここ(→)とここ(→)に詳しいので省くが
簡単にいうと
階段の段が高い市場を選択した
ということだ。
念のため添えると、
Pizza4P’sのピザや野菜サラダは最高品質においしい。
ベトナムだから・・・
という妥協は一切ない。
世界のメジャーリーグな味だ。
ああ。こう書いていて、いままた食べたくなった!
さて;
日本はもう成熟しきっている。
階段そのものがない。水平。
また、顧客の要求も厳しい。
海外へバンバン行って、知識豊富だし、おいしいものいっぱい知ってるし、
サービスへの要求水準も世界一高い。
そこで「とんがる」のは相当難しい。
しかし、ベトナムのような「すべて、これから!」という市場で
あれば、
「自社で牛を飼育して、おいしいチーズを作り、ピザに使う」
ということだけでも十分参入障壁になる。
もちろん、「だけでも」というのは失礼なくらい
すごいことなのだが。
参入障壁は守ってくれる鍵だから、プロテクト・キィーと呼ぼう。
このプロテクト・キィーが、市場の成熟度で違うのだ。
日本は言ってみれば9を10にするようなもの。
9が10になったところで、よくわからない。
ベトナムなら、1がいきなり10になる。
この違いは大きい。
商売は、ベトナムであろうと、日本であろうと、
既存の何かにとんがりを掛け合わせることで生まれる。
ただ、何を掛け合わせるかは、市場の成熟度で違う。
ベトナムなら、
ピザ屋×おいしいオリジナル自社製チーズを使ったピザ
で十分とんがれる。
日本だとこうはいかない。
保護猫カフェ×楽しさ
で、ネコリパブリックがとんがれている。
多くの起業や新規プロジェクトは、
何かを掛け合わせる
ことを忘れている。
保護猫カフェ
だけだと、月島でもんじゃ焼き屋を始めるのと同じで、
目立てない。
保護猫カフェはもはや普通名詞になってしまっている。
だから、それに、他にないプロテクト・キィー「楽しさ」を掛け合わせるのだ。
もしあなたの商売が頭打ち感で「ちょっとこれは・・・」
と次の一手が見当たらないのなら、
掛け合わせる何かを見つけるといい。
業界あるあるの逆を行く、意外なものであればあるほどいい。
長野の墓石屋さん(→)がカフェを始めた。
これなんか、面白いよね。
ともあれ、元気をいっぱいもらったよホーチミン。
ありがとう!!