昨日、『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる』(日経)
「はじめに 開講にあたって」を全文無料公開した。
意図は、「アマゾンでもっとたくさん買ってもらいたい」だった。
だから最後にアマゾンとリンクした。
古くは2001年だったか、セス・ゴーディンが
『バイラル・マーケティング』で全文、
『パーミション・マーケティング』の第一章を無料公開
していた。
しかし、「向いてない」という理由で、これまでやってこなかった。
西野亮廣さん『革命のファンファーレ』を読んで、やはり無料公開は
効くのかな、と思って、ではやってみようと。
「やるか・やらないか」はすべて「やる」ポリシーなので。
担当編集者さんは三連休のど真ん中、連絡がつかないので、メールだけ送って
事後になるけど、まあ、致し方ないと。
叱られたら、ごめんしよう。
ぼくはすべての販売促進はインプットとアウトプット、
何をして・どんな成果が得られたか
が測定できなければダメだと考えている。
実際やってみてどうだったか。
確かに、効果あった。
アマゾンで17位だったのが、6位に上がった。
その数字を見ながら、なんとなくモヤモヤしていた。
そのモヤモヤがわからなかった。
数時間経って、仕事終えて、帰宅のため北浜を歩いていた。
ライオン橋を渡ったあたりで、「モヤモヤ」が形になった。
本で言ってることと違うことをやってる!
本ではどう言っていたか。
売るのではなく、エコシステムをつくる
何を循環させるかが大事
- 売る前に、エコシステムを作る。そのことを意識する
- どんな共感や喜びを循環させるのかイメージする
- それを果たす力をもった商品を開発する
- その商品をエコシステムにそっと置く
- 自然に広がり、届くべき人の元に届いていく
これが新しい時代の「売れる流れ」である。
「新しい時代」というのは、これまでの商売は
商品とお金の交換、線型(リニア)的思考。
買うか、買わないかのデジタルな世界。
これからの時代は
共感を接着剤として、JOY+WOW+LOVE+FUNがぐるぐるらせん状に回る。
このモチーフがあるからこそ、本のオリジナルロゴに
カタツムリさんを起用したのではなかったか。
だからこそ、JOYWOW直販のスタイルを取ったのではなかったのか。
そして既にTeam JOYWOWというエコシステムがある。
もし無料公開するなら8月の時点、つまり、エコシステム形成前にやるべきだった。
タイミングが完全に違う。
ぼくがいまエネルギーを注ぐべきは
エコシステムのみんなとどうすれば楽しい時間を過ごせるかを考えることであり、
誰が買うかわからないアマゾンの拡販ではない。
走って家に帰り、パソコンを立ち上げ、ブログを削除した。
メルマガは配信済みなので、仕方ないけど。
こういう経緯です。
いやー。
大きな失敗をしました。
そして大きな学びを得ました。
お騒がせしました。