80年代のコカコーラのコマーシャル。

時代背景としては、85年制定、86年4月から施行された男女雇用機会均等法

がある。

女性が男性の同僚と肩パッドスーツを着て、ローラースケートするのである。

サッカーボールをキックするのである。

男性社員、特にメガネの彼は外人みたいで、ひたすらカッコ良いのである。

ウソやん(笑)

で、コカコーラのコマーシャルは60年代70年代80年代と一貫して

あこがれや非日常を見せてくれた。

これはまさに再現性商品の特徴をぴたりと表していて、それは、

購入者との間にスペースがある

ということだ。

コカコーラを買う自分はスーツ着てサッカーボールをキックしたり

鉄棒くるりんしたりしない。

でも、そういうものだ。

結局、他人が作った物語、ウソ。

それが、ネットとSNSが生活の隅々にまで浸透したお祭り型市場

では、商品は自分自身になる。

ハワイでくつろいでます。

話題のレストラン、やっと行けました。

ポンタ(愛犬の名前)にベッド占領されました。

デュッセルドルフに着いた。電車乗り間違えた。

フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、すべて商品はユーザーの投稿であり、

そこにいるのは「自分」、「自分の物語」だ。

だとすると、その物語で積み重ねていくトラストが、

やがて、それはいつになるかわからないが、そのトラストが、

いつかあなた自身や商品をお金に換金してくれるのである。

大企業がトラスト経済で身動きできないのは、これまであまりにも

ウソな環世界に長くい続けたからにほかならない。