こんな状況になって、
 
「いま、リアルに会いたいなあ」
 
とあなたが思う人って、誰だろう?
 
きっと、
 
「本当ならこのお盆休み行こうと思ってた
 
実家のかーちゃん」とか
 
「何話すわけでもないけど、
 
あいつと飲むビールは美味いんだよ」
 
という友だちとかだと思う。
 
そこに商人はいるだろうか。
 
「あの店のあの人に会いたい」
 
たとえば沖縄のトリコはそう思ってくれる人が全国にいる。
 
オンラインで発信してるから徒歩すぐ近くにある
 
イタリアンレストランより沖縄県那覇市田原にある
 
トリコのほうが心的距離が近い。
 
これをオンライン隣人(ネイバー)と呼ぶ。
 
マンションの隣に住んでる人より沖縄のトリコのほうが親しい。
 
コロナちゃんといっしょの時代、
 
「リアル」
 
が基軸通貨になる。
 
希少なものに価値が生まれる。
 
それが基軸通貨になるのだとすれば、
 
いまは「リアル」だ。
 
ほんの少し前はマスクだった。
 
ドルより円よりユーロより、「マスク」を人は欲しがった。
 
そして現在、基軸通貨は「ワクチン」になってる。
 
ただワクチンは日常接触する機会が少ないし、
 
開発してくれている製薬会社さんとかに
 
お任せするしかないから、近いところでいうと、
 
「リアル」だ。
 
資本主義が終わった。
 
ゆるやかに終わりつつあったのが、
 
コロナちゃんが決定打を放った。
 
大政奉還(1867年)が日本資本主義の始まりだとすれば
 
2020年はその終わりの年だ。
 
わずか153年。
 
世界を見渡すと、東インド会社が生まれたのが1600年。
 
なので420年。
 
日本は鎖国のおかげで資本主義の「毒」から267年守られてた。
 
GAFA(Google、アマゾン、フェイスブック、アップル)が
 
勝者っぽく語られるけど、
 
彼らは資本主義というローカルルールの中での「勝ち組」であり、
 
だからといって、人々は夜ベッドにつく前に感謝の祈りを捧げたりしない。
 
近くないから。リアルじゃないから。
 
ポスト資本主義社会で大事なのは昨日話したように「1 to 1」であり、
 
基軸通貨は「リアル」
 
そして人々が求めるのは
 
喜び
 
感動(ワクワク)
 
 
楽しさ
 
JOY+WOW+LOVE and FUN
 
だ。
 
なので、資本主義経済で大事にされた「顧客」より「ファン」へと変わる。
 
商売人がフォーカスするべきは「ファン作り」だ。
 
だから1 to 1。
 
そういう社会では大企業はエコシステム化する。
 
せざるを得ない。
 
なぜなら、資本主義というローカルルールで勝ってきた戦略
 
「資本、社員数、拠点数などが『大』であること」
 
が足かせになるから。
 
「コロナちゃんといっしょ時代」はビジネスサーフィンであり、
 
経営の前提がコロコロ変わる。
 
前提が変わるから、固定費が重いのはいいことなんて、
 
1つもない。
 
だからエコシステム化する。
 
この話、オレは2010年に本に書いていて
 
(共感企業、Kindle & オンデマンドAvailable)、
 
また、その時代のマーケティングについては2012年に
 
 
オレ、大きな潮流、見えるんだよ。
 
で、いま何が見えているかというと
 
ミクロつまり商売や生活ベースの基軸通貨が「リアル」であり、
 
マクロの基軸通貨は「ワクチン」になる
 
ということ。
 
ポスト資本主義社会では教育の姿も変わる。
 
現在の受験システムは「いい学校に入って、いい会社に入る」が
 
ルールだったけど、
 
「いい会社」つまり「大企業」がエコシステム化する中で、
 
これ、壊れたよね?
 
だから多くの「目覚めた」子どもたちが学校へ行かないのは
 
とても意味あるんだよ。
 
戦後75年の節目の夏、「リアル」元年として、覚えておこうね。
 
ポスト資本主義社会の商売の姿については、この秋以降、まとめてみるね。