哲学者ゴキトン

仕事が立て込み、楽しみにしていた旭化成同期会も欠席、

残念無念。

この日記も、パソコンに向かう時間が取れず、今日土曜になってしまった。

土曜だけど、仕事まっさかりであり、特に楽しいことはない。

そうそう、ゴッキーとの対決があったなあ。

昨日夜出張から戻ってトイレに入ったら窓枠に座っている

ゴキブリと目が合った。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

互いに沈黙。ぼくは素手でつかむのは夕飯前だったので避けたく、

いったんドアを閉めて一階へ下り、キッチンペーパーを二枚、取って

あらためてドアを開くと同じ場所で沈思黙考している。

おそらく、ゴキブリの中でも教養ある方なのだろう、ぼくは彼を

「哲学者ゴキトン」と呼ぶことにした。プラトンからの連想である。

ペーパーでつかもうとしたら、ゴキトン、さすが素早く逃げ、

ドアの下に行こうとした。逃がすものかとしたが見失った。

そうか、このどこかにゴキトンが隠れることのできる微細な

スキマがあるんだ、だからもう、少なくとも室内には彼は

いないんだ、と思おうとした。

実際、トイレ前の廊下にも階段にも、どこにもいない。

ま、いっか、と階段を下りて、何か「気配」を感じて振り返ったら

横に張り付いていた。

さあ、それからはバッタンドッタン。

結局わしづかみにして、トイレに行き、便器にゴキトンを落とし

電光石火で水「大」を流したら哀れゴキトン、流されていって

しまった。

これで済んだ

 

と思っていた。

今朝、起きぬけにトイレに入り、便器のフタを開けたら

そこにはゴキトンが。

朝のコーヒーを片手に

「やあ。おはよう。昨夜はよくもオレさまを流してくれちゃったりしたね」

というのはウソです。

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