いったいいつから休んでいないのか。
仕事が好きだから休みのないことは不服では
ないのだが、どうも体がついていかない感じだ。
昨日の土曜日も早朝から起きて仕事をたっぷりしていたのだが、
夜になってプツン、と身体が言うことをきかなくなった。
本も頭に入らないし、ものも書けない。
といって寝るのももったいない。
こういうときこそ、普段観たいのになかなか観られない
古い映画のDVDの出番だ。
ということで、昨夜引っ張り出してきたのは
『ショウほど素敵な商売はない』
1900年代初頭のボードヴィルで活躍したドナヒュー一家の物語。
芸達者な役者さんたちの歌と踊りが素晴らしい。
1950年代の役者さんたちは舞台出身だったりするから、芸が
ほんものなんだよね。客席に向ける目線一つとっても、「プロフェッショナル」
という感じで。
この映画で唯一難があるとすれば、マリリン・モンローだね。
演技力もダンスの技もあったもんじゃない。
「彼女が躍ってフロアにいる男性諸氏を魅了する」意図のシーンが
あるんだけど、どう見ても貯金箱が地震で揺れているようなダンスで
いただけない。
あんなにダイコン役者だったとは!
ということで、この映画はDVDジャケットにも大きくマリリンが出ているけれど、
真価は彼女にはない。
ドナヒュー一家の芸人魂こそが、楽しさの源泉だね。