ドラッカーが上田惇生氏(ドラッカーの訳者、ものつくり大学名誉教授)
にあてた手紙に次の文章がある(原文英語、上田氏訳、太字は阪本)。
「・・・あなたはトム・ピーターズとマイケル・ポーターの名前をあげられましたが、
私もこの二人は当然特記されるべき人たちだと思います。しかし彼らの
いずれもが、企業を専(もっぱ)ら財とサービスを生むための機関として
見ています。もちろんそのとおりです。しかし私の場合は、社会への関心の
原点が第一次世界大戦時、1920年代、30年代における西欧社会および
西欧文明の崩壊にあったためだと思いますが、企業とそのマネジメントを
経済的な存在としてだけでなく、社会的な存在として、さらに進んで理念的な
存在として捉えてきました。
確かに企業の目的は、顧客を創造し、富を創造し、雇用を創出することに
あります。しかし、それらのことができるのは、企業そのものがコミュニティと
なり、そこに働く一人ひとりの人間に働きがいと位置づけと役割を与え、
経済的な存在であることを超えて社会的な存在となりえたときだけです。」
現代の経営は、いいものだけではだめ、手ごろな価格でもだめ、ユニークな
だけでもだめ。
「そんなの、あたりまえ」だから。
そうなると、企業そのもののあり方(being)、たたずまいが問われる。
ドラッカーがナチスの台頭前の1939年にエコノミックアニマルとしての人間は
終わり、国家社会主義が生まれ、「脱」経済至上主義の潮流になったとして、
『「経済人」の終わり』で著作デビューした問題意識と全く変わるところがない。
ちなみにこの手紙は2001年、ドラッカー91歳の時のもの。
そしてこのドラッカーの「経済的な存在を超えて社会的な存在」となったビジネス
のあり方こそが「ビジネス2.0」。
ぼくがドラッカーに惹かれ、何度も著作を読み返し、ビジネスと生活の
指針にしているのも、考えてみれば自然ななりゆきだと思う。
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