新地のど真ん中に旭化成のオフィスがあった(いまは移転)のと、

実家が堂島にあったり、自宅が福島というか中之島にあったため、

新地は若い頃から親しい。30年前から知っている。

昨日2月3日は節分、北新地はおねえさんたちが「オバケ」の格好を

して歩く夜だ。ハロウィンの北新地版と思ってもらえば。

堂島薬師堂さん(ジュンク堂の入っているビルに隣接している)にお参り

するため北新地を歩いていたら、久しぶりにオバケたちに会った。

いま、どのような尺度をあてはめてみても社用のための交際費は出ない。

「北新地の市場(マーケット)」は縮小しているはずだ。

だからかもしれないが、おねえさんたちが若年化している。

まるでミナミの雰囲気である。

20年前は名物熟年ママが仮装して、「ホンマのオバケや!」とツッコミを

入れられていたのも懐かしいが、いまはなんだかなあ。

銀座は疎いのだけど、銀座はどうなんだろう?

昔日を懐かしむのはこっちが年とったからか。

そんな中、SAMBOA BARの前を通りがかったら、あまりに懐かしく、ついドア

を開けた。中は、昔の新地のムードが残っていた。

まるで実家に帰ったかのようなくつろいだ気分になった。

ここはしゃらくさい禁煙などではない。たばこ吸い放題だ(ぼくは吸わないが)。

大人は、こうでなくては。

あまりにホッとしたので、ついFacebookに「実家なう!」と写真をアップ

してしまった。

この写真が、それ。

SAMBOA BAR初代マスターの肖像

SAMBOA BAR初代マスターの肖像

仕上げは、お好み焼き「ともえ」。

70歳になるママは健在で、豚玉と焼きそばを焼いてもらった。

やはりここではキリンラガーの瓶ビールしかない。

プチ・センチメンタルジャーニーな北新地の夜でした。