自宅では、毎朝、ユーミン40周年記念3枚組アルバムを流している。
タイムマシンだ。
最初にユーミンを買ったのは尼崎の文化住宅(ひどいところでね、これが。
お風呂なくて、3畳+6畳+キッチン+トイレ)。
『ユーミンブランド』(→)。
尼崎の生活ではわからない、想像を超えた世界がそこに広がっていた。
いまこの話をしながら気づいたんだけど、「あこがれ」ってあるやん。
あまりに遠過ぎると、「あこがれ」って、成立し得ない。
なぜなら、想像を超えていると、
「あこがれ」る世界をつくっている部品そのものがないから、
構築できないためだ。
だから、ユーミンの世界はフィクションだった。ぼくにとって。
ベルベットイースター
ママが好きだったブーツといったところで、
目の前におるオカンは「ママ」ちゃうし、ブーツなんか、はかん。
ルージュの伝言
そもそもバスルームがない。鏡もない。「ママ」に彼女が泣きついてきた
としても、うちのオカンは、逆に彼女を叱り飛ばすから、かえって話は
ややこしくなる!
・・・
「都会の金持ち」という人種が同じ日本人に存在するのだ、
ということを思い知ったのが、ユーミンとの出会い体験だ。
ユーミンの音楽と片岡義男の小説は、尼崎の青年には罪だったね。
恋人はサンタクロース
話は変わるが、背の高いサンタクロースはいまごろどうしているのだろう?
リストラにあっていないだろうか?
それとも、「団塊逃げ切り世代」だから、あいかわらず都会の金持ちしていて、
ハワイで老後の生活を楽しんでいるのかもしれない。「隣のおしゃれなおねえさん」と。