2002 年11月27日発行
PHP研究所編集者がぼくの講演(たしか幕張メッセで行った
インターネット・ワールドか何かの、でっかいステージ
だったと思う。バンドで出演し、歌った記憶がある)を聴きにきてくれた。
当時のテーマは「骨太マーケティング(スローなビジネスに帰れ)」
だったから、それを元に、後日原稿依頼の企画書が届いた。
「MBAをぶっ飛ばせ!」という威勢のいいタイトルだった。
小説形式で、MBAアタマのビジネスパースンをぶっ飛ばす痛快活劇
みたいなものだったのだが、正直、気乗りしなかったのであいまいに
していた。
「それより先に、こんな企画はどうですか?」
とぼくから提案したのが、マーケティング絵本だ。
FM802のdigmeoutプロジェクト(→)で若手アーティストが
「発掘」されていた。
彼らのだれかと組んで、これまでになかったビジネス書を創りたい。
FM802 藤村さんのご協力を得て、パームグラフィックス豊田弘治さん(→)
を紹介いただいた。
当時ぼくは葉山に住んでいたので、ラ・マレード・茶屋で待ち合わせ
したら、豊田さんとビームスのバイヤー氏が揃ってやってきた。
彼らは朝からサーフィンしてきたという。
そこからはトントン拍子に話が進み、あっという間に本ができあがった。
全部で5章あるが、一章を1日で書いた。
ストとん、とできた。
評判を呼んで、韓国版も出版された。
韓国版、かわいらしい表紙で、気に入っている。
その後すぐ、同じ出版社からコピーみたいな本が企画され、出版された。
放置しておいた。真似されるうちが花だからだ。
結構、ぼくは真似されてるんだよ。
あとがきは、LA・レドンドビーチのホテルで書いた覚えがある。
このとき、矢沢永吉の自宅を見に行ったりした。
豊田さん、原稿だけで、きちんと土足マーケティングのニュアンスをつかんで
くれている。他のイラストも的確で、とても気に入っている。
あらためて、豊田さん、ありがとうございます。
そういえばアートな本が売りの青山ブックセンター本店が気に入ってくれて、
かなり売ってくれた記憶がある。
青学向かい、国連大学の裏を通っていくABCのアクセス、好きです。