料理が運ばれてくる。

スマホで一枚。

景観に出会う。

スマホで一枚。二枚。

インスタ映えという現象のおかげで、

料理や景観が脇役になった。

ホノルル、クヒオ通りを一本奥に入った(ビーチとは反対側)

ところにあるSurfjack Hotelはインスタ映えを

コンセプトにしてデザインされている。

「ワイキキビーチにあるビッグブランドホテルとは

違うドメインでブランドを作る」

という意志が明確だ。

写真は、カフェのビルボード(請求書を留める板)の裏。

ホノルルのホテル選びは、プールを見ればいい。

ホテルのプールは、「来て欲しいゲスト」を表現している。

シェラトンワイキキビーチは家族で

ハレクラニやトランプタワーは大人がゆったりと

というメッセージがプールに表れている。

サーフジャックはコンパクトなサイズで、

ワイキキとは違うホテルライフを楽しんでください、

というメッセージがはっきりしている。

逗子にあるSea Room Lynn Beach Club

インスタ映えをコンセプトにしている。

海の家だけど、海に入りたいわけじゃない。

ただ、有名な店の前にある白馬に乗って

写真を撮り、インスタに投稿したい。

そんな「来店動機」を創造した。

テレビ番組で、「京都の夏の味といえば

鱧(はも)」という特集があった。

鱧は東京ではあまりなじみがない。

そこで街の女子高生に鱧の料理写真を見せたところ

「何これー!? インスタ映えしない」

と切って捨てた(笑)

主客転倒の時代。

面白いねー。