「あなたも講師になれる!」連載VOL.4。

昨日の「了見」はわかりにくかったね。書いていて自分でも
わかりにくいなあ、と思っていた。
エクササイズをしてみましょう。
今日のテーマは
「立ち姿をきれいに」

人前で話す人がまず気をつけなければならないのは、
立ち姿のきれいさ
です。

エ―ちゃん(矢沢永吉)のライブに行ったのは2002年、
東京フォーラムの「YAZAWA CLASSIC」が最初だったが、
歌のうまさはもちろんだけど、一番感銘を受けたのは、
彼の立ち姿のきれいさでした。

以来、いろんな人の立ち姿を観察するようになった。
イチローや高橋尚子の立ち姿はスーッとしていて、
ゆるんでいる。伝わってる? この感じ。

ゆるんでいます

ゆるんでいます

建築構造の表現で言うなら、柔構造。剛じゃない。
でも、多くの人は、人前に立つと、柔ではなく、剛になっちゃう
んじゃないかな。緊張するし。そうすると、余計に剛構造に
なってしまって、カチカチになる。カチカチは血液の循環
を悪くするので、頭脳に新しい酸素が送りこまれなくなり、
いわゆる「頭の中が真っ白」になる環境に追いやられる
わけです。

意識して、「ゆるんで立つ」ようにレッスンした。
そのレッスン方法は–

1. 自然に立ってみてください(足幅は肩幅、両手はブラン、と下げて)
2. 体重をかかとに置く意識を持ってください
3. 次に、その体重意識を足の裏の真ん中(土ふまず)に移してください
4. 地面(両足の真ん中)から自分の(胸ではなく)背中を通って頭のてっぺんまで
貫く一本の柱をイメージしてください
5. 身体のどこにも力を入れない「ゆるむ」イメージを持ってください
「ゆるむ」「ゆるむ」と声に出しても効果的です
6. 注意する点は
(1) 体重意識を下に置く
(2) ゆるむ意識
(3) 背筋を伸ばす

本当にゆるむと、どこから不意に押されても倒れない柔構造になっています。
基本、みんなパソコン仕事をしているので、背筋が丸くなりがち。
意識して、背筋を伸ばすようにしましょう。

姿見を一つ、買いましょう。これはファッションチェックにも必須アイテムだし、
講師としての立ち姿チェックにも必要不可欠なものです。

明日は「呼吸」エクササイズをしますね。