昨日今日と、今年になって初めてという感じで自宅にいることが

できる休日なのだが、もちろん、家にいるからといって仕事がない

わけではなく、山のように抱えている。

『Lighthouse』コラムの原稿締め切りなので書かねばならないのだけど

どうにも筆が進まない。

テーマは決まっている。

ネタもある。

それでも、キィボードに手が進まないのだ。

そうこうしているうち、翻訳の校正も気になリ始める。

やはり原稿を家に持ち帰るべきだったのかなあ、とか、いろいろ

考えるが、参考資料など、引っ越しするんですか、というくらいの大荷物に

なるので、それもなかなか難しい。

書く、という行為は書き始めが一番エネルギーを要する。

書く流れができたら、そのあとは楽で、身を任せれば自然に指がキィボードを

叩くのだけど。

そうこうしているうち、新作落語ができたりする。

タイトルは「お気に入り」。

談志家元の「へっつい幽霊」トリビュートだ。

「あれ、へんなのが来たね。顔色は青白いし何だかふわふわしてるよ。
 こんちは」
「はあ、こんちは。こわくないんですか」
「こわくないねえ」
「そうすか。わたし、こう見えても幽霊なんですけど」

(・・・つづく)

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そうだ、明日の二人会でこの落語、やっちゃおうか。