ホテルの近所にマクドナルドがあって、入口にドナルドが立っている。
日本でも、LAでも、シンガポールでも、ローマでも、同じ光景である。
違うのは、ドナルドが合掌していることだ。
タイはとても印象の良い国で、今回たった一回の訪問だけど大好きになった。
理由はたくさんあるが、一番大きい理由はみんなが合掌してくれること。
仏教徒が90%以上の国だからか。
理屈ぬきで国王を尊敬している国民性のゆえか。
現代日本にはないやさしさとうるおいと湿り気ある人間関係を
いっぱい感じた。
でも、わからないのは、若者がお金をたくさん儲けたい動機で職業を選んでいること。
若者にとっての一番人気の職業(彼らは会社で選ばない)が「歌手になること」という。
理由は「有名になって、お金がいっぱい儲かるから」。
タイでは徴兵制があるが、除隊後あらためて歌手への道を目指す人もいるとか。
推測できるのは、彼らの親の世代が一次産業で、二次産業、ましてや三次産業に
従事するのは自分たちが最初の世代だから、動機をどこに置けばいいのかわからない、
という可能性。でもこれもあくまで推測であり現実ではない。