観光にアテンドしてくれたのはパンダバス(面白い名前でしょ?創業20年)
のタイ人ジェーン。タイ人には名前が二つあって、生まれたときにお坊さんがつけて
くれる名前(ジェーンは’ナメー’と発音していた)と、普段使いの名前。
ジェーンは普段使いの名前で、タイ語では巻貝という意味らしい。
「でも私食べてもおいしくありません!」と、外国の日本語ガイドがよく言う
「笑えないギャグ」で冒頭から飛ばすジェーン。
よくよく話を聞いてみると彼女、大学で日本語を学び、趣味は読書、特に歴史に
造詣が深い才女なのである。大学出てすぐ、タイの建設会社に就職して設計の仕事
をしていたが、朝家を出て、会社で仕事し、夕方帰宅する、この繰り返しの毎日が
「まるでロボットのよう」で耐えられなかったという。6年くらい勤めた後退社し、
ガイド資格のため勉強し、合格して現在の仕事に転職した。
毎日お客さんが変わるし、行くところも変わる。
タイの歴史をお客さんに伝えているとえもいえぬ幸せを感じるとのこと。
空いた時間は書店に行く。歴史書を読む。
ジェーンはタイ版歴女なのだ。
「これまで仕事で一番失敗したことは?」
「うーーーん。結婚しなかったことかな」
「ちがうちがう、仕事で」
「・・・う~ん 。ないね」
「結婚したいの?」
「うん、したい、したいね」
ジェーンの結婚話は長くなるので、また次の機会に。
椰子の実で作る砂糖見学とか水上マーケットとか、
目の肥えた日本人にとっては、魅力的ではない観光スポット
と言っていい。それより「歴女ジェーンと探求するタイ王朝歴史ツアー」
のほうが余程魅力的だ。