仙台あすなろ舎(→クリック!)・佐藤篤史社長とお目にかかる機会を得た。

この塾の特長は、

・宮城県に特化している

・学習塾の平均価格より安いゲリラ戦略をとっている

・家庭環境に恵まれない子どもたちとその親をターゲットにしている

家庭の所得格差がそのまま子どもの受けられる教育格差につながっている。

これは90年代アメリカで大きな問題になっていたのだが、現代日本でも

同じく、事実として存在している。

ま、昔からこの傾向はあったのだけど。

たとえば、ぼくは貧しい家の出身で、尼崎に住んでいた頃はそんなに周囲のともだちと

「差」は感じなかった。

しかし、池田市にある大阪教育大学付属高校池田校舎に合格し、入学した時、

小学校・中学校とエスカレーター式に上がってきた同級生たちとは

はっきりと、「違った」。彼らは自分たちのことを「内部」、高校から

受験して入ってきたぼくたちのことを「外部」と呼び、「区別」していた。

そして、やはり彼ら内部は明確に金持ちの子どもたちばかりだった。

H君の自宅の風呂は大理石でできていて、ライオンが口からお湯をダーー

と吐く。君、まるちゃんの花輪君かいって感じ。

いまも強烈に覚えている同級生の言葉がある。父兄参観日の前、

「阪本の親って、どんな顔してんねん。めっちゃ興味あるで」

これが、はっきりと、「差別的オーラ」をまとったセリフ言いまわし

だったんですねえ。ぼくは傷ついたね。

だから、いまだに附属池田の同級生たちとは親しくできない。

仙台にも、ぼくが暮らしていた実家のエリアみたいに

「低所得の人たちが暮らすエリア」があるらしく、そこの子どもたちは

グレたり、悪さしたり、成績が悪かったりする。

これって、そもそも親の問題である。

生活にめいっぱいで、子どもの教育になかなかお金を出せない。

興味もなかったりする。

子どもたちは学校にも、家庭にも居場所がない。

だからついつい、「不良のたまり場」みたいなところに入り浸る。

そういう彼らも親になると、同じような家庭を作る。

まさに、「負の連鎖」である。

あすなろ舎は、そういう親や子どもたちに目を向けている。

親も子どもも教育熱心で、お金をかけることができ、あたまが良い、という

家庭は対象にしない。

偏差値がめっちゃ低い、低所得層の家庭を対象にしている。

だから、張り出してある表を見ると、見事に偏差値が低い。

ぼくは、「学習塾のグラミン銀行だ!」と言った。

ゲリラ戦略で、同業者からは煙たい存在と見られているようだが、

ぼくは応援したい。

佐藤社長はまだ31歳。しぼんだり、縮む話が多い中、彼が目指す

「成り上がりビジョン」、こころからエールを送ります。

見事に下半分(つまり偏差値が低い子どもたち)が多い

見事に下半分(つまり偏差値が低い子どもたち)が多い