あなたも講師になれる!VOL.19
矢沢永吉2007年のインタビューから
(初出『バァフアウト!』2007年10月号、
本稿はSTEPPIN’OUT!2009年SUMMER号
より引用)。
山崎(阪本註:インタビュアーの山崎二郎氏):今、スタジオで打ち込みの音を
作ってきた人が、「じゃあ、ライヴやろう」って時にアジャストできなかったり
するケースがあると。それだと、長く続かないですよね。
矢沢:全くそうですよ。いつ頃だったかなぁ? 僕も同じことを言って
たんです。五年とか七年とか前に。ご存知のように、昨今は新曲をリリース
しても、あっという間にインターネットでダウンロードじゃないですか?
・・・・(中略)・・・「じゃあ、ダウンロードできないものしか残んないじゃん」
って言ったことがある。それは何だ? ライヴですよ。汗を流すっていう、
ヴァーチャルじゃなくて、ダウンロードできないものはフォーエバーだし、
これからの時代ますます貴重になってくると思いますよ、ってことを
七年前に言ってるんですよ。・・・(中略)・・・生のライヴはダウンロード
できないねって。それぐらいから、ライヴにますます磨きをかけて、
力を入れてますよ。前からお金かけてますけども、より一層制作費を
かけたりしてね。
前人未到の武道館100回公演を前にしたインタビューだ。
まさに同感で、昨年秋から行っている共感ツアー、
「デジタルな時代だからこそ、リアルに人と交わる」がテーマ、
昨年始め頃はUstもやってみたけれど、やっぱ、クオリティが低くなっちゃう。
どうしても。
2010年12月5日だったかな、宇多田ヒカル横浜アリーナライヴの
Ustを見た時、そのクオリティの高さにぶっとんで、やるならこれくらい
のクオリティを用意できなきゃね、と思った。そのためにはお金が
かかるし、ノウハウの蓄積、プロフェッショナルの技が必要だ。
Ustを、「廉価で手軽にできるセミナー窓口」ととらえていたら
大きな間違いになっちゃう。
大事なことは、
自分がやりたい
ではなく、
受け取る人(顧客)の手にする価値のクオリティ
だから。
で、やっぱリアルじゃん! ということになって。
それが今回の連続連載「あなたも講師になれる!」
の執筆動機になったわけです。
クオリティの高い講師になろうよ、という。
うっちーからチョコレートをもらっちゃいました。