ぼくたちはみんな、アイデアを売って生計を立てている。
商品(製品・サービス)はアイデアをカタチにしたものだ。
ビジネス
(NPOであれ、宗教であれ、学校であれ、バンドであれ、漫才コンビであれ、政府ですら)
を育てる、ということは、基幹となるアイデアを広めることである。
すると、いかに広めるか、の前に、「基幹となるアイデアが広まりやすいか?」
という点が重要になってくる。広まりやすいアイデアとはどんなものか。
・一言で言える=シンプル
・伝えた人が何らかの利益をもらえる(賞賛を得られる、尊敬される、モテるなど)
・つい伝えたくなる面白さ(JOY+WOW+LOVE+FUN)が含まれている
「古代ローマ人がなぜか現代日本の銭湯にやってきて、お風呂を研究する。
演じるのはアベちゃん。顔濃いからローマ人メイク要らなかったんだって(笑)」
「小さい頃から宇宙にあこがれた兄弟。デキのいい弟が先に宇宙飛行士になる。
兄はくすんでいる。どうやら月面で弟が事故にあうみたい。その時兄は」
上は、いずれも現在ヒットしている映画『テルマエ・ロマエ』『宇宙兄弟』を
説明したものだ。シンプルかつ面白そうで、つい人に伝えたくなる。
これはどうか。
「このテレビは居眠りしていたら自動的に消えるようになっているんですよ。他にも
省電力設計がなされていて・・・」
退屈だ。テレビの前で居眠りするのが人生のゴールデンタイムなのに。つまらない。
「『バナナにタトゥーしちゃうぞ!』というアーティストの本なんだけど、たぶん、
こういうの、絶対翻訳はされないと思うんだ。読む?」
読むよね?
This is the heart and soul of MARKETING, my dear.