人は、にぎわいのある場所に行きたくなる。
人は、明るい場所に行きたくなる。
人は、元気な場所に行きたくなる。
人は、祝祭のある場所に行きたくなる。
人は、「行ったよ!」とあとで誰か(ともだち、家族、恋人)に言いたくなる
場所に行きたくなる。
梅田阪急はいま、そんな場所だ。
阪急は、劇場だ。
ぼくが幼いころ、たまの「ハレ」の時に連れて行ってもらった劇場に、戻った。
そして、劇場という文字通り、百貨店の中にステージがある。
参加型のイベントがあったりする(画面の中にいるオーケストラの指揮をとることができたり)。
新しいハッピーターンや、ポッキーを買える。
ハッピーターンも、ポッキーも、コンビニで買えるものだ。
しかし、「阪急限定」の新しい味を、人は、試したくなる。
90分並んでまで、店の外にまで行列作って、買いたくなる。
購買行動ではなく、体験なのだ。
「並んで、ようやく手に入れたよ」
という。
だから、買う瞬間(POS=Point of Sales)を点としてだけデザイン
してはいけなくて、「買う前(Before Sales)」と「買った後(After Sales)」
を面としてデザインする必要がある。
そして、人はJOY+WOW+LOVE and FUN
喜び、感動、愛、楽しさに出会いたい。
それはアタマじゃなく、身体のどこか、ハートの部分で願っている。
もちろん、斜めに見ている人がこういうのをぼくは知っている。
「いま阪急に押し寄せている人たちは、以前伊勢丹がオープンした時に
押し寄せた人たちだよ。やがて彼らはもとの慣れた阪神に戻るさ(笑)」
こういうのは、たいてい男である。本ばっかり読んで、現場に行かない。
だからどうだというのだ?(笑)
阪急に押し寄せているのは女性が9割。男はいない。いても、若い男の子だ。
社会は女性で動いていることも、わかります。
君が自分の中にある「商人度数」の点数を知りたければ、いますぐ阪急の地下食品売り場へ
行くといい。人が多くて嬉しくなり、アドレナリン噴出するようであれば商人度満点、
人が多くていやになったら、商いからは手を引いたほうがいい。
*参考になるレポート記事は