強いブランドの証は、「〜する」と、動詞化できることである。
ミスターこと長島さんが「セコム、してますか?」と問いかけることが
成立したのは、セコムがブランドとして成立していたからこそ。
つまり、ブランドという名詞が動詞として、動き始めるかどうか。
固有名詞が普通名詞化し、動詞になる。
「ワイファイ飛んでる?」
って、割とよく言うよね。
ほかにも、
「この曲、ストーンズしてるよね」
「いかにも桑田君してる歌詞だね」
「矢沢してるね」
あなたのブランドを動詞で置き換えられるだろうか。
ラッパのマークの正露丸で有名な大幸薬品(→)のブランドは
除菌する
だ。
同社のクレベリン(→)は「空気に価値をもたらす」製品で、
空気を二酸化塩素の働きでウィルスや菌を99%除去する。
「空気に価値をもたらす」
というブランディングも、かなりとんがっている。
ネットで防音を売る(この販売方法もとんがっているよね!)
防音を通じて生活空間をバージョンアップする
快適性を高める
ビジネスである。
つまり、同社が販売しているのは床材や吸音材ではなく、
快適性が高まった生活空間
なのだ。
動詞にすると
防音を通じて快適にする
同じ意味かもしれないけれど
防音材を販売する
とは180度違うことにご注意。
そしてこれが、ブランディングの力なのである。
いつの日か、家庭用防音することを
というようになるのかも。