俺のイタリアン、俺のフレンチを創業した坂本孝さんの

本を読んでいて、いっぱいひらめいたのだけど、中の

一つに、

「いまない便利をつくったら売れる」

がある。

坂本さんはこう書いておられる。

「飲食業における競争優位性とは何でしょうか。

それは、『コンビニにない』『家庭では食べられない』

『通販で買えない』『出前してもらえない』という

分野。そういうメニューを提供しているということに

ほかなりません」『俺のイタリアン、俺のフレンチ』(p.147)

つまり、ネットショップが隆盛し、極端な話、

「うちの近所の商店街がたったいま消えてなくなっても

まったく困らない」

という買い物環境に、ぼくたちはいるわけだ。

だとすれば、ネットショップが提供している「便利」

にはない「便利」をプレゼンテーションできる

リアル店舗しか、残れない。

逆にいえば、ネットショップと変わらないリアル店舗は、

ネットショップに軍配が上がる。

何しろ、雨だったら出かけなくていいし、

商品知識の貧しいアルバイト店員にイラっとくる

必要ないし、

重い荷物を運ばなくていいし。

でも、そこ(=新しい便利)を競争優位にできる店は、繁盛する。

あるビジネスチャンスを具体的に想定して書いているから

抽象的になってしまう。

なってしまうけど、これ、ホントだよ。

使えると思います。

岡山、問屋町カフェmai maiにて

岡山、問屋町カフェmai maiにて