コンビニで、朝食用にバナナを買った。
レジの人が、
「バナナ、これでよろしいですか? もっときれいなもの・・・というか・・・」
と言うから
「いえ、すぐに食べますから」
たしかに他にきれいなバナナはいっぱいあった。
でも商売人なので、このまま売れ残ったら廃棄処分されるバナナから買う。
店の資金が有効活用されるから。
何も赤の他人のコンビニ経営者を助けようというのではない。
そこはそれ、
「情けは人のためならず」で、めぐりめぐって自分の商売にもいいはずだから。
これ、商売人の発想で、ぼくは大事にしている。
消費期限が近いものから買うし、書店では平積みの一番上を買う。
カウンターしかないうどん屋でランチ時にのつのつ談笑しながら
食べるカップルがいたが、彼らは商売人マインドがない。
ランチ時のカウンターうどん屋が売っているのは「速度」だ。
回転を早くしてあげなきゃ、いかんのである。
しかも店の外は行列ができている。
カウンターだけの日本酒が売りの和食店。
食べ終わって飲み終わっても談笑して立たない女子三人組。
おかげで予約していたぼくは入れない。
一瞬店に入ったので、ぼくが来たことはわかっている。
わかっていながら、立たない。
これは明らかに店の営業妨害になるということを
「わたしたち、客だから」
というマインドで無視している。
商売人に、なろうよ。