バンドやりたきゃ、いますぐ、やろう(人生設計不要の法則)

NYにて 2000年4月頃

あなたの頭に、突然ひらめきが生まれた。

「バンド、やりたい! ギター弾きながら、ステージ狭しと走り回りたい!」

多くの人は、まず、ギターの練習から始める。

手頃な価格のギター買って。教則本買って。

コード覚えなきゃ。

C、簡単。Em楽勝。指2本。簡単。

え? なにこれ。セーハっての? 指、しんどいやん。F難しい!

これはなかなか・・・

年月幾星霜。

足腰が弱ってしまい、ステージ狭しと走り回るどころか、部屋広しと思えるほど年老いてしまった。

「バンド、やりたかったんだけどねー」

ぼくならこうする。

まず、自分が一番気に入ったギターを買って(値段無視)、バンドを組み、ステージに立つ。

ギターの腕前? 知ったこっちゃない。

自分がやりたいから、やる。

パーミションマーケティング』翻訳。

翻訳経験、ゼロ。

原書あたまからしっぽまで読み通した経験、ゼロ。

「この本を日本に紹介するのは、ぼくしか、いない」

という思い込みしか、なかった。

思えば、起業もそうだった。

まじめな人は、まずビジネススクールにでも通って、経営の何たるかをしっかり学び、

資金貯金もコツコツして、目標金額が貯まってから、会社をつくる。

ぼくは会社を辞めた翌日、ニューヨーク行きの飛行機に飛び乗った。

会社員時代の名刺は全部捨てた。

自分が弱いことを知っているから、困ったら取引先に頼るにきまっている。

そんなみっともないことはできない。

ともあれ、ニューヨークに渡ったものの、お客さん、ゼロ。

資金、ほぼゼロ。

人脈、ゼロ。

起業に必要な「月と六ペンス(情熱とお金)」のうち、あるのは月だけだった、

でも、それで良かったと思う。

外的条件が整うのが大事なのではなく、内的動機が重要なのだ。

つまり、JOYWOW動機、自分の存在が喜ぶ動機。

そもそも何かを始めるのに、キャンプの準備よろしく

これとこれとこれとこれが揃ったら、

という外的条件なんか、事前にわかるわけない。

ということで、人生に設計は、不要なのである。

NYにて 2000年4月頃

NYにて 2000年4月頃

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次