「アマゾンミュージックに登録したら、私の年齢からビートルズが
好きだと判断したんでしょう、ビートルズがかかる。これって
どうなの？」
ぼくと同世代の女性が嘆いていた。宴席での話だ。
決してビートルズが嫌いなわけじゃない。
でも、単純に年齢で「あ、だったらビートルズでも出しておくか」
というあまりに安易なレコメンドにがっかりしたというのである。
周囲のみんなも頷きながら、話はレコメンドの罪について広がった。
「購買履歴からレコメンドしてくるでしょ？
あれって、何かムカつく（笑）
あなた私の何を知ってるっていうの？ と思っちゃう。
もっと私が目を見張るような提案してみろって」
そこから話はストリームラジオに進んだ。
いまやネットで世界中のラジオを聴くことができる。
げんに今、JOYWOWオフィスにあるBOSEスピーカー専用のアプリ
を使って、シアトルのFMステーションJazz24をずっと
流している。
思わぬ曲、知らなかった曲が次々やってきて、幸せになる。
ブルートゥースでiPhoneの中にある音を聴くこともできるが、
それらはCD時代に散々聴いた曲ばかりであり、
「思いがけなさ」
「発見」
「驚き」
がない。
それと同じで、世界にオンライン書店だけしかなくなったらどんなに味気なく
なることだろう。
ハワイに住んでもいいけど、書店がアラモアナのバーンズ・アンド・ノーブル
ただ1軒だけというのがネックだ。
以前はカハラ・モールにもあったのにいまはその退店跡地に安売り屋ROSSが
入っていて、バーンズ・アンド・ノーブルロスな気持ちになる。
リアルな手応え、リアルな、人からの意外なレコメンドが、
いまこそ、求められている。
BOSE専用アプリ
シナトラの軽快なフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
あ。シナトラとベイシーだったんだ！ 楽しい発見！！
