新作書き下ろしに取り組んでいる。
昨年からずっと「保留」にしていた構想だ。
なぜ保留かというと、時代の流れが速すぎて、書いてもすぐに陳腐化する
ので、書けなかった。中国故事にあるように、動く舟にしるしをつけるような
もので、意味がない。
昨年10月からのツイッター体験もまたこの思いに拍車をかけた。
ツイッター前とツイッター後では見える世界がまるで違った。
とはいえ、書き始めなければ何も起こらない。
ドラッカー初期の傑作『企業とは何か』初版への序文「書き損なった
決定版の話」みたいになっては元も子もない。
そうこうしているうちに担当編集者からメールが来て、「そろそろどうか」と。
キリがないので、敢えて自分に厳しい締切を課した。5月末である。
以来、大車輪で書いて書いて書いて書いて、先ほどようやく
第一章が終わった。終わったといっても初稿である。
エディタで書いたものを、文字数を見ることと本にしたときのレイアウト
の参考(フォントの大きさや太文字にするなど)をチェックするために
ワード文書に移した。文字数23,336。これは400字詰め原稿用紙にして
59枚。まだまだである。ちなみに『祝福を受けた不安』390ページは
文字数にして243,007、400字詰め原稿用紙608枚。
もちろん、厚さではないことはわかっているが、今回は厚い本にした
い気分なのである。
原稿に疲れ、無性にコーヒーが飲みたくなり、スタバへ。
葉山に唯一あるスターバックスが徒歩圏内にあるラッキーを
かみしめながら、散歩。
写真は、スタバからの帰り。
まだ桜が咲いています。