商売がビジネスと呼ばれるようになってからどうも商売力というか、
「あきんどの基礎体力」が弱まってしまっている気がしてならない。
横浜オフィス近所の商店街に一軒だけある書店。
ご近所のよしみで、『HOPE!おばちゃんとぼく』を置いて
もらえまいか、と思い、とりあえずは一冊とプレスリリースを
もって、訪問した。
2週間ほど前立ち寄って軽く話したのだがお客さんが立て込み始めたので
遠慮して、その日は自分の買い物だけして、帰った経緯がある。
今日も、「隔週刊CDつきマガジン 落語その2 古今亭志ん生」1190円を
一冊買ってから、話し始めた。
「こんにちは。先日おじゃました著者の阪本ですが・・・」
「ああ、置きましたよ。ええと、どこにだっけ・・・どこだかわかんないけど、
一冊だけ」
「ありがとうございます。今日は一冊、見本がわりにお持ちしましたので、
お読みいただいて、面白かったらぜひ置いていただきたく」
「いいですよ、そんな・・・(なんだか迷惑そうである)」
以降のやりとりは長くなるので省くが、要するに、この書店には
ご近所のよしみ
が通用しないのであった。
・うちはご覧の通り、特殊な立地にあるから
・お客さんは多様化していて
・テレビで取り上げられた本ならともかくねえ・・・
ご近所のよしみが通用しない商店街の個店って、存在価値、あるのだろうか?