11/29 月曜 はオフ。
午前中は昨日書いたように黄金の腕・村瀬多希子さんの
「神業」マッサージで極楽でした。今日はオフの日。
長いツアー、間にこのようなオフを入れないと身体がもたないので、
ハヤカツさんのスケジュール設定、最高でした。
午後、ハヤカツさん(→クリック!)がホテル(→)まで迎えに来てくださって、
十勝の休日アウトドア篇が開始。
まずは3年前にもおじゃました鹿追へ。ここはハヤカツさんが大阪から
わざわざ移住しようとした魅力的な場所。
ジャーン! ここがハヤカツさんのマイ・スィート・ホーム!
これぞクリスマス! という感じのかわいいおうちでしょ?
ここで奥さん、お嬢さん二人、息子さんの合計5人家族で暮らしておられます。
おいしいコーヒーとおいしい地元のシュークリームを戴いて、
まったりと時間を過ごしました。
あとで奥さんが「阪本さんって、人前で話する仕事の人でしょ?
あんなに大人しかったっけ?」
とハヤカツさんに言っていたらしいけど、それほどくつろげた
のでした。
ハヤカツさんは「母国語(大阪弁)でしゃべられへんかったら、
あんなもんや」といい加減な返答をしていたようだが(笑)。
3年前の鹿追そば祭りの時はまだまだ小さかった長女が
もう「おねえちゃん」に成長して、立派に子どもたちを取りまとめる
リーダーとなっているのが素晴らしかった。子どもたちは寒さも
ものともせず、外でそり遊びを始めた。いい環境にいて、しあわせだなあ、
と思う。
家の真ん中にはストーブがあって、家族の中心になっている。
大都会から移住し、家族みんなで素晴らしい家庭を築いているハヤカツさん。
拍手!
昨日もご紹介した村瀬さんの農場へ。
まずは、現在研究中の、氷室ならぬ雪室で養生中のじゃがいもとさつまいもを
見せて戴く。
機械を置いていた倉庫を、じゃがいもとさつまいものための雪室へと改造した。
建物の内部、天井、梁、内壁すべてにウレタンを100ミリびっしりと吹き付けて
断熱効果を出している。
いまの季節は何も使わなくても外気温のほうが寒いからいいのだが、
春先から夏にかけて暖かく暑くなってくると雪を倉庫の中に詰めて冷やす。
そうするとじゃがいもやさつまいもに何ともいえない甘みが出るのだそう。
ただ、同じいもでも、じゃがいもとさつまいもでは「体感温度」が違うそうで、
倉庫の中でも、さつまいもは毛布をかけて、温めていた。
地中にいる深さは両方とも同じなのに、温度への感度がそれだけ違う。
こればかりはまだ試行錯誤の途中らしい。
村瀬さんのように、イノベーティブな農業の取り組みをされている人の
話はとっても面白い。
村瀬さん、すっごく器用な人で、自分ちのログハウスを自分で建ててしまった。
5年がかかりの大仕事だったそうだけど、その後、中国人研修生を受け入れる
にあたり、研修生用寮が必要になって、その寮も自分で二棟、あっさり
設計・施工してしまったという。中を見せてもらったが、立派で快適だった。
薄型デジタルテレビもあって、すっごくいい環境を用意しておられる。
いまは研修生のいない季節なのだが、うっすらと中国料理スパイスの
残り香が漂っていた。
家におじゃまし、草なぎ剛君「ぼくの生きる道」再放送の流れているテレビの
前でお茶とお菓子をご馳走になる。
ねこがのっそりと歩いてきた。
どうやらこのねこ、テレビ嫌いらしい。たしかにすっごくテレビを警戒していた。
中国研修生についてのあれこれなどを話した。
十勝の夜は早い。夕方4時にはもうすっかり暗くなってしまっている。
お昼が遅かったこともあって、あまりおなかがすいていないため、夕食は
さくっとあっさり済ませることにした。
十勝のソウルフードが三つあって、そのうちの一つがインディアンカレー
だという。そう聞けば、食べないわけにはいかない。
ん? インディアンカレー? どこかで聞いたことがあると思ったら
大阪名物じゃないか。
しかしここのインディアンカレーとは経営母体が違うみたいだ。
ハヤカツさんおすすめのインディアンカレーを戴き、大満足して、
十勝の夜は過ぎて行った。
十勝のわすれものは、今回、牛と一度も出会わなかったことだ。
来年の楽しみにとっておこう。
ぼくは本州に住む多くの人と同じく「北海道」と全部まとめて考えていたが、
十勝の空気、平野の広がり、山の色、空の色、夕方の光、・・・それら
みんなが独特なのだと(もちろん、他の北海道のエリアもそうだが)、
今日、車を運転しながら教えてくれたハヤカツさんの解説と自分の
体験で、ほんのちょっとだけ、わかった気がした。