立川流家元によれば、「落語は人間の業の肯定」である。
「人間の業」というのは、人間の弱さ、情けなさ、どうしようもなさ、
を指す。
「正しい人」が増えると、世の中、窮屈になる。
昨今のエコブーム、それに便乗するウソつき大企業のいやらしさを見よ。
これもまた、人間の業なのだろうね。
酒酔い大臣のニュースをきいたとき、ぼくは、「面白いなあ」と
思った。外国で記者会見、一世一代の晴れ舞台である。
それでヨタヨタしちゃった、というのは、もう、これ以上「おいしい」ネタは
ない。
「スミマセン(ここ、林家三平師匠の口調で)、酒、飲んじゃいまして・・・」
と頭をかいてしまえば、ひょっとすると、また事態は変わったかもしれない。
人間の度量というか、男気というか、ZONOの言うところの「漢」度合が
「人間の業の肯定能力」で測定されるのかもしれない。
商売の力も、また。