ネットショップでDVDをまとめて買った。

『三丁目の奇跡』

『スミス都へ行く』

『素晴らしき哉、人生!』

同じ日。

案内メールによると分割となっているが、結局いずれも同じ日に

発送の連絡メールが来た。

翌日ポストに入っていたのは午前中に

『スミス都へ行く』

夕方に

『三丁目の奇跡』。

ところが

『素晴らしき哉、人生!』はない。

以来2日たつが、来ない。

ゆうメールである。問い合わせ番号を調べ、郵便局に電話した。

窓口の女性は、丁寧に応対してくれた。

しかし。

「記録では、19日の11時に配送済みになっております」

これの一点張りで、前進しない。記録はそうかもしれないが、

現実に商品はポストに入ってないし、おそらくこれからも入る

見込みはない。

さっきの電話窓口の女性の仕事の範囲を超えたらしく、別の担当者が

電話してきたが「記録では配送済み」を言うばかりである。

ネットショップのサイトでも「配送済み」だ。

こうなると確認しようがない。

というか、販売責任はネットショップにあるんじゃないのかなあ。

どうしてぼくや郵便局が苦労せにゃならんのかね。

人のやることだから、まちがって、他の部屋のポストへ投函した

のかもしれない(郵便局は認めようとしないが)。

『素晴らしき哉、人生!』は380円(税込)。380円の商品を配送料無料で

一個だけ、運んでくれたのだ。まちがったって仕方ないかもしれない。

ぼく以外のだれかが、この名作を楽しんでくれたらそれでいいかも。

もちろん、釈然としないけどね。

そうこうしていたら宅配便会社がピンポンして、またネットショップから届いた。

割と大きな梱包なので、ひょっとしたらあとで注文した本と

行方不明のDVDが一緒に届いたのかもしれない、と思い、開封したら

こんな感じ。

むなしくなった

むなしくなった

ぼくは、ものすごく自分がダメな気がした。

たった単行本一冊を、こんなに大きな箱で運んでもらって、しかも送料無料。

町内に書店が一軒しかない葉山に住んでいた頃ならまだしも、徒歩圏内に

書店もタワーレコードもある都心に住んでいながら、こういうことを

していてはいかん! 自分がダメになる! 身体がなまる!

決めた。

これからネットでものを買うときは、「本当に近所で買えないものか?」

をワンクッション置いて考える。

どうしても、本当にどうしても買えないときだけ、ネットで買う!

このあたり、ネットショップのブランドの本質に関係するね。

今度書く本の冒頭エピソードにしよう。

<その後、追記>

その後、気分転換にお茶を飲みに行き、マンションにもどって、エレベーターに乗った。

乗ったとたん、何かが気になって、マンションの郵便ポストを「入れるサイド」

つまり、郵便配達員さんや宅配便ドライバーが使うドアを開けてみると、

そこに郵便配達員さんがいて、ぼくを見ると

「ちゃんと、ほら、入れてるんですけどね」

と、何とネットショップの包みを見せる。

そもそも彼がなぜぼくが「阪本」だとわかったのか不明だが、それでも

ぼくがエレベーターをおりた理由がここにあるのか、と思い

「ちがうやん。それって、隣のポストやん」

と示したら彼、「あ。」

「いいよ、いま、受け取るよ。ほら、控えている確認番号と

同じでしょ?」

と、iPhoneのメモに控えてある番号を

彼と一緒に照合。

「そうですね。たしかに」

「じゃ、受け取るよ、いいね?」

「はあ・・・」

あいまいな表情をしているので

「わかった、じゃ、ぼくは向こう側(住人サイド)に行って受け取るから

ポスト入れといて」

「申し訳ございません!」

こうしてぼくは住民側に移って、無事DVDを受け取ったのでした。

やはり、隣に間違って入れていたんだよ。

それにしても、隣の人、ポスト見ないのかな(笑)?

でも、ぼくはどうしてエレベーターおりたんだろう?

不思議な力がわいてきたのかな?

「?」だらけの不思議な話でした、ちゃん、ちゃん!