シュルツが著書で言っているように、
「イノベーションとは、商品を見直すことではなく、関係を見直すこと」だ。
スターバックスは人とコーヒーとの関係を見直すことによって
「スターバックス」というコーヒーの味と文化を新たに発明した。
これはどういうことかというと。
スタバのコーヒーって本気でおいしいと思って飲んでる?
もちろん、おいしいよ。
おいしい。時々、たまらずお気に入りの2%(低脂肪乳)トールラテを飲みたくなる。
でもね。
おいしいコーヒーといえば、自宅で淹れるモンカフェの香りのほうが良かったり、する。
スタバのコーヒーを最初に飲んだとき、「なんじゃこりゃ!?」だった。
知ってるコーヒーと違うから。
強いブランドは、習慣を作る。
スタバは
スタバに行く
という習慣を発明した
のだ。プレースの発明であり、ライフスタイルの発明だ。
スタバの味の発明でもある。
カップヌードルはインスタント麺と人との新たな関係の発明
であり、それは味、食べ方、ライフスタイルの発明だ。
iPhoneは携帯電話と人との関係の発明。
大阪の繁昌亭は落語と生活者との関係の発明。
Facebookは人と人とのネットワークの発明。
コカ・コーラはコーラという新しい清涼飲料水と人間との関係の発明。
のどの渇きを潤すだけではなく、アクティビティの最中にスカッと爽やかに
なるという、飲料水と人間との関係を発明したんだ。
「スターバックス」ブランドは、このように、すっごく知的刺激をたくさん与えてくれる。
だからぼくは大好きなんだ。マジで。