マルコム・グラッドウェル(→)はニューヨーク時代から好きな
人で、TED(→)を観て、その人柄にいっぺんに魅せられた。
彼の『blink』(→)はたしか『第1観』という翻訳書が出ていて、
阪本塾の課題図書にしたこともある(学芸大の学問所時代)。
有名な『the tipping point』(→)はSeth Godinにも大いに影響を
与えた名作だし、彼の本は全部読んでいると思い込んでいたら、
みずのっちの『たった1年で”紹介が紹介を生む”コンサルタントになる法』(→)
の中で『天才!』が紹介されていて(p.50)、見落としに気づいた。
とても興味を持ち、買おうと思ったが、翻訳者の名前を見て原書(→)にした。
昨日届き、今朝3:30amに起床するなりベッドで読み始めたが、面白いの
何のって。
みずのっちも紹介していた「10,000時間の法則」。
なるほど! と思う。
プロのバイオリニストであれ、ピアニストであれ、ビートルズであれ、
ビル・ゲイツであれ、ビル・ジョイであれ、モーツァルトであれ(!!)、
世界でひとかどの人として認められるまでは、ただひたむきに取り組む
時間が必要だとのことだ。その目安が10,000時間。
1日3時間毎日やって、10年。
ビートルズは、1960年-1962年に5回ハンブルグへ演奏旅行に出かけている。
観客は演奏目当てではない。ストリップ小屋みたいなひどいところだ。
そこで、1日8時間、1週間7日つまり毎日8時間演奏した。
「リバプールでは、一回のステージは1時間で、ぼくたちの好きなナンバーを
演奏していれば良かった。でも、ハンブルグでは8時間だ。否が応でも
演奏スタイルを見直さなければならなかったよ」
ジョン・レノンの言葉だ。
ビートルズは1964年のアメリカ・ライブデビューまでの間に1200回もの
ライブをこなしている。
(何しろハンブルグでは1年半に270日演奏したのだから!)
初期のビートルズのレコードは、「せーの!」の一発録り。
多重録音なんて、技術的にも経費の上でもできなかった。
それでも彼らの演奏クオリティは素晴らしい。
「毎日8時間の特訓」が効いたのだ。
ぼくはこの「10,000時間の法則」でとても勇気づけられた。
とにかく毎日、ひたすら、取り組めば、先に待っているのは「成功」だとわかったからだ。
そう思って調べてみると、ブログを始めてちょうど今年1月で10年になる。
最初の頃がこれ(→)だけど、つまんないねえ(笑)。