なぜいま、ブランドが重要なのか。

一言でいえば、ネットのおかげで、企業と顧客の立ち位置が

ひっくり返ったからだ。

人類は「検索」という新しい能力を手に入れた。

この新しく身につけた検索能力のおかげで事典&辞典ビジネスは

ビジネスモデルそのものを刷新しなければならなくなった。

検索の世界において、「最安値」という価格戦略は労多くして効少なし。

最安値戦略は一部の資金が潤沢なビジネス以外は取るべきではない。

顧客は情報(コンテンツ&比較)アクセスが簡単なため、

企業は本当の意味での価値(バリュー)を提供しなければ

置いていかれる。

そして価値イコール価格なのである。

つまり、価値づくりとは価格づくり。

ブランドを創る、ということは、価値 / 価格を創るということ。

価格競争から価値競争へ。

しかるに、価格は数字で比較できるが、価値は絶対的なもの

ではなく、相対的だ。つまり、「競争」にならない。

たとえていえば、「マルちゃんの赤いきつねを好きな

人と緑のたぬきを好きな人」を比較するようなもので、

そんなもの、できっこない。

競争をしなくていい

のがブランドの世界なのだ。

ブランドは、違い。

もし競争が発生しているとすれば、まだブランドになっていない

証拠なのである。

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こんな小さい人形になっても誰かわかるのは、ブランドの証拠

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