事業継承して、お金がザクザクある会社を継いだ・・・という
ことはあまりないが、借金が山ほどあることがわかった
ということはよくある。
「おやじ、なんでいままで隠してたんだよ」
と、ついグチりたくなったりする。
でも、それは違う。
たとえば、3,000万円の借入金があるとする。
それは、3,000万円の「負」を背負い込むということではない。
「3,000万円の広さの器を授かった」
と思うべきなのだ。
「オレもいよいよ3,000万の器に挑戦できるようになったか」
と祝杯の一つもあげていい。
大事なポイントは、「挑戦」であって「3,000万の器になった」
わけではないこと。
器にマイナスもプラスもない。
この3,000万が3億だとしても、考え方は同じ。
お金って、人の器を示すものだと思う。
「じゃさ、何かでバブって指先一つで数十億ドルも動かす
系のやつ、そういう連中って、このピイピイ言ってるオレ
より器がでっかいってか?」
もっともな質問だ。
でもそれは違う。
器はサイズがある一定期間定まってこその器だ。
バブって、たまたまいまは数十億ドル動かす人だった
として、それが5年続くか? という話。
時々、神は意地悪な「お試し」、または「いたずら」を
して、器以上のお金を目の前にちらつかせたりする。
そこで、どう出るか。
矢沢永吉は35億円の借金を経て、(ぼくが言うのもおこがましいが)
さらにスケールが大きい人になったと思う。
35億の器を超えたんだね。
人が5年間持ち続けている現金・または借金の額合計。
それが器じゃないかな。
このお金の哲学、少なくとも経営者にとって、重要だと
思います。
そして、「どないすんねん!?」というお金からの挑戦を
つきつけられたときこそ、経営者の真の旅の始まり。
まさに、「未見の我」、自分ですら知らない
未だ見ぬ自分と出会うための旅へ誘われたのだ。
楽しみだね!
こころに響きました!
売上規模(仕入)や借金をはじめ、分不相応な精神的負担が圧し掛かり、押しつぶされそうになる中、視点を変えてみることの大切さ、示唆に富んだ教示に、心の安寧を得ました。
今更ですが、『お金の哲学』 ありですね!
おおきに!