商売は、言葉の力を存分に使うことでうまくいく。
ところが、日本は、言葉の力が弱っている。
日本の劣化は、国語教育の貧困にある。
プラス、検索とスマホ自動変換の障害だろうね。
言葉の使い方が貧しい。
貧しすぎる。
今朝、ふと思い立ち、今日出張でこれから行くホテルに
プールの利用ができるか確認するため電話した。
気絶するほど長く待たされ、ようやくフロントが出た。
この段階で、このホテルは
「松の顔した梅」とわかる。
「宿泊者は利用できるのでしょうか」
「はい。有料になりますが、ご利用いただけます」
「料金はおいくらですか」
「しばらくお待ち下さい」
「(知らんのかいっ!)」
「お待たせしました。3,240円かかってございます」
「そうですか。わかりました。ありがとうございます」
赤字のどこがいけないか、わかります?
「**(金額)かかる」
というのは
やむなく
なんだか不本意だがかかってしまう
ニュアンスが香る。
松のフロントを任されている彼が梅な日常生活を
送っている証左だ。
電話はこわい。
すぐに、その人の人柄やら生活やらが見えてしまうから。
では、どう言えばいいのか。
「はい。宿泊者様特典といたしまして、3,240円でご利用いただけます。
ぜひ、お待ちしております。水着やゴーグルのご用意もございます」
もっといいのは「込み込み3,240円でご利用いただけます」と
「こみこみ」という音を添えることだ。
日本人は、「こみこみ」が好きだ。「税サ込」と言うより、効く。
ところで、
9月13日日曜日、NHK-FMラジオ「トーキングウィズ松尾堂」の
「日本のカフェ文化を楽しむ」の回に高井尚之さんがゲスト出演されます。
(番組公式サイト)
http://www4.nhk.or.jp/matsuodo/x/2015-09-13/07/70423/4673279/
高井さんsaid,
「1時間45分の番組のうち、最初の15分ぐらいは
中村文則さんの紹介で、高井が登場されるのはそれ以降。
全編を通じてカフェについて、店主の松尾貴史さん、
店員の加藤紀子さん、中村さんがそれぞれ思いを
語ります。
私の立場は「専門家」枠なので、解説もしつつ」
との由です。
高井さんのトーク、そして、言葉の力、楽しみましょう。
11/16の横浜セミナー、残席15席になりました。
『ジャーナリスト高井尚之×阪本啓一コラボレーションセミナー:
国内観光の2強 「星野リゾート」 VS 「由布院」 を例に、
モノづくりとコトづくりを考える』
日時:11月16日月曜日(13時-16時)
開催場所:横浜(元町中華街駅)
参加費用はお一人様1万円(税込)、当日お支払いください。
お申し込みはFacebookイベントページで「参加」ボタンを押すか、
https://www.facebook.com/events/533351253487078/
JOYWOW事務局までメール(wow@joywow.jp)ください。